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  • 執筆者の写真ふじおかんたろう

楽しい中国人


近所にとんこつラーメン屋があって、

そこでは基本的に中国人が働いていて、

「お冷ドゾー」と屈託のない笑顔でくれる。

(ちなみに、お冷のグラスは洗浄機で洗いたてのアツアツ)

なんだかあのザックリとした、屈託のない感じがとても好きです。

日本人同士の妙な繊細さが介入しない感じと言いましょうか。

ラーメンを一杯食べ終わると、

「替え玉イカガデスカー?」と

これまた笑顔で聞いてくる。

この感じ。

日本人が働いているとんこつラーメン屋で、向こうから替え玉をオススメされた記憶はない。(なお、替え玉無料のお店の話をしています。)

替え玉無料なのだから、お店的には言わない方が得なはずなのに、「無料なんだから、食べたらイイデスヨ?」と言わんばかりに、笑顔で替え玉をオススメしてくる。あの感じ。

企業理念としてのサービスとかそういうことでもなくて、「せっかくなら替え玉したらいいのに、無料なんだからー」みたいな。

好きなんですよ。

半玉の替え玉も対応してくれるし。

昔、僕が飲食で働いていた時に、中国人のキッチンチーフが、深夜営業を終えると

「ボスゥー、いっぷくしようぜー」と僕を煙草に誘った。なぜ、わざわざ歳下の僕のことを「ボス」と呼ぶのだろうと思いつつも、それはそれとしてスルーしていたが、しばらくして、あらゆる(経歴的な)先輩を「ボス」と呼んでいることに気づいた。ざっくりしてやがる。

この、ざっくり加減に、ほっとしたりします。

日本人は、ザワザワしますからね。割と。

まあ、そこがいいとこでもありますけどね。

中国人も日本人もおもしろい。


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