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  • 執筆者の写真ふじおかんたろう

考えるということ


ぬぼーーっと毎日を過ごしている。

あまりにぬぼーーっと過ごしすぎて、畜生とも思うし、そういう時期もあっても良かろうとも思いながら過ごしているけど、僕は変に真面目なので、この時間をつかって何かちゃんと取り組みたい、考えたいと、考えている。なのに、気づけば朝起きるともう12時、なんだか悔しいけれど、人に必要とされて仕事をすることなくただ考える時間の不安を受け入れてぬぼーーっとしている。

去年はあまり映画をたくさん観られなかったから、たくさん観ている、とりあえず15本観た。

エヴァ序 エヴァ破 エヴァQ フロリダ・プロジェクト ダンガル リメンバーミー モリのいる場所 レディバード きっと、うまくいく 焼肉ドラゴン ファイナル・ポートレート ワンダー 散歩する侵略者 ビューティフル・デイ 彼女がその名を知らない鳥たち 

特に好きだったのは、

エヴァ破、ダンガル、レディ・バード、きっと、うまくいく、ワンダー

全作品楽しみたいけど、やっぱり、あまりに納得いかないこととかもあるし、演劇も含めて、どうしても腑煮え繰り返る心地になることもある。

あとは、本を読んだり、美術館へ行ったり。

そして、11日連続で誰かと呑んで話して、考えて。

考えて、をしばらくグルグルと続けながら、呑んでいると、ある日「決める」ことの必要性についての助言をもらい、ああなるほどと合点がいく。自分が「決めて」それを行動に移すことを想像すると、身体の中でアドレナリンが大量に分泌されて止まらなくなり、夜中というか明け方、まったく眠れなくなった。「無茶祭」のことを想像した時も眠れなくなった。ああ、こういうことなのだなと、わかった。

考えるということは、それだけし続けると、循環してしまう。グルグルと円を、大きくなのか狭くなのかしながら回ってしまうばかり、この「何か」を求めるダムのような気持ちを放流するには「決める」しかない。自分の中で増設され続けるダムに200m級の大きさの蛇口をつけてやる。簡単に言えば行動するしかないという、当たり前の結論に行き着く。この時間考えていたことは、そのグルグルのルーレットをどこで止めるか、その判断をするために、僕は考えていたのだし、今も考えているし、まだ考える、ここぞとばかりに。そして、戯曲も小説も漫画も読むし、映画は観るし、まったくはじめましての場所に自分を放り投げてもみたい。

誰かに求められての二者択一じゃない。求められてもいないのに、自分で選んで何かを決めてやる。心の中で決めても身体が動かないなら既成事実を自分で外につくって、声に出して外に宣言してやる。

人間、求めても決めないと、エンジンが動かない。「学ぶ」ことからはじまるのではなく、「決めた」から「学び」がはじまる。

僕はそういうことに気づくのがとにかく遅いけれど、集団の最後尾を歩いていた人間だから、気づけることもあると信じては、いる。集団で歩くとだいたい先頭か最後尾を歩く。一番流行と関係なさそうな場所な気がするからか。

写真は先日のピザパーティ。なんだかんだ無茶祭メンバー。(塚越健一が体調不良でおやすみ)

きっとまたなにか無茶します。


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