本番まであと、2週間。
いやーーー
たまに発狂しそうになる。
いきなり小難しい言い方をすると、
まず、前提として僕は、「感情は身体にある」というか、「身体がそのまま感情」、というよいうな、考え方を、している。現状、支持、している。
生きていても、ほんのわずかのことで身体はこわばるし、息も詰まるし胸は苦しくなる、空が晴れてるだけで身体が楽になったり、楽しいだけで健康になったりする。
その繊細な身体のままで舞台上にあがりたいなーと思っている。
ところが、どうにも、ひとり6作品演出家なしは、なかなかプレッシャーが半端ない。ましてや、経験のない歌を歌い続けるわけだから、喉も不安でしょうがない。経験の豊富な人でさえ、喉が心配になるタイムスケジュールだ。そして、僕はズボラなくせにえらく真面目なところがあるので、油断すると「稽古しろ!」と自分を追い詰めてしまう。それが続くと、身体は硬くなるは、喉はしまるわ、というよくない反応が起きる。
稽古はガチでしなきゃいけないという事実と、追い詰めちゃいかんというこの両輪を、その両輪自体を自分でコントロールしないといけないのが、大変なのである。
通常、相手役がいれば、相手役に身を委ねれば、そこに集中していられるし、変に力む必要もない。ところがどっこい、6作品すべてひとりなものだから、自分の身体の状態をフラットにかえてくれる存在がいない。あるいは、自分の身体をかえてくれるのも、少なくとも稽古中においては、自分しかいない。(ひとり芝居以外では、相手役に身体を動かしてもらうのが好きである、理想としたい)
ひゅー!これは難儀だぜー!ひゅー!
と、七転八倒しながらの日々である。
演出のプラン自体はどの作品も想像がついてきたので、あとは、それが形になっているかどうか、ひたすら稽古場に仲間を呼んで意見をもらおうと思っている。(あ、いらしてください)
さて、
本日紹介する演目は、ジョーン・リバーズ。
アメリカの女性コメディアンの草分け的存在。
ジョーン・リバーズ。2014年に亡くなっているので、未だに検索すれば画像は山ほど出てくるし、動画もバンバン出てくる。
脚本は永田正行さん。
ああ、永田さんのスタンダップコメディ観たかったなあ。ご本人が先月やられていた。
永田さんの言葉は丸みがあって、僕は好きなのです。コメディ劇団にいた人間としては、この丸みになんだか親近感を覚えます。
僕の出演した「ひとみゅー」Vol.5からの作品で、オリジナルキャストは、マーシャルクレア風見さん。破壊力抜群の歌で、場を支配してました。逆立ちしたって僕にはできない。なので、僕にできる戦い方をします。というか、したいと思ったから演目に選び、上演するのです。
他の作品の輪郭が見え始めたので、リバーズをガシガシ立ち上げています。ガシガシ立ち上げはじめたら、なんだか僕自身が少し元気になりました。なんだか、そんな作品です。
観終わってそんな気持ちになってもらえれば、少しでも観る前より元気になってもらえれば。僕にとっては、その思いが他のどの作品よりも強いです。そのためだけにやると言っても過言ではない。少なくとも僕はそう解釈してこの作品をやります。とかいうと、なんだかハードル上がるなー。
もうひとつだけ付け加えると、リバーズという人の生き様に肉薄する!みたいなことを第一義に置かないということかも知れません。ある意味、藤田みたいにジリジリつくらないというか。
まあ、言うて、あと2週間、180度戦い方が変わっている可能性だってなくはないですし、結果的にめっちゃリバーズだったみたいなことも起こり得ます。
そのあたりは観てのお楽しみです。
リバーズは、まさかの1回しかやりません。
千秋楽一発勝負。自分でも信じられないですが、1回だけです。
その影響なのか、千秋楽が1番チケットが売れています。
がんばるぞー。
ご予約は、本当にはげみになります。
売り止め近いです。
ご予約はお、は、や、め、にー。
ご予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/foujio?m=0hbffbf
藤尾勘太郎