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犬と串退団

執筆者の写真: ふじおかんたろうふじおかんたろう

こんにちは。

タイトルの通り、

2018年5月1日、私、藤尾勘太郎は、犬と串を退団します。

また、犬と串は活動を無期限で休止いたします。

10年間お世話になった劇団は、楽しい思い出だけといえばまったく嘘になるけれど、それでも感謝することばかりです。紛れもなく僕のホームグラウンドでした。僕のこの名前も犬と串からはじまりました。

犬と串のホームページに、退団についてのご挨拶を書かせていただきました。意味内容的にこのブログと重複する点が多々あるかと思いますが、ご容赦下さい。

劇団の活動休止について各人の挨拶もございます。合わせてお読みいただければと思います。

↓犬と串HP

同時に、所属していた事務所、BLUE LABELからも離れることとなりました。こちらは3月いっぱいで離れましたが、劇団とのこともあったので、このタイミングで正式にお伝えさせていただきます。

約3年程、お世話になりました。ありがとうございました。

犬と串も事務所も不和や喧嘩別れでなく、僕の意思による決断でした。まっすぐ向かい合い、受け入れてくれた劇団員、そして事務所のみなさまに、心から感謝しております。

そんなわけで急にダブルフリー、WFな藤尾勘太郎となります。

犬と串を、そして犬と串の藤尾勘太郎を応援して下さった皆様、また共に作品を作り上げてくださった皆様、おひとりずつご挨拶できず恐縮ですが、この場を借りて、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

これから、役者として、あるいは人間としてなのか、より自由に羽根を伸ばして生きていくために決めました。より大きく。植物がどこまでもどこまでも枝葉を伸ばすように。自由と言えば聞こえはいいですが、恐ろしいことでもあります。特に後ろ盾もなく決めました。わりと荒野です。

劇団は、よく言われるように、どこか家族とか恋人同士とかそんな関係に近いところがあって、10年もいるとどこかで依存してしまったり、そこにいるだけで、あるいはそこがあるということに安心してしまったりします。その意味で、僕はたくさん犬と串に甘えさせてもらったし、まぎれもなく犬と串があって今の僕がいます。

去年あたりから、花が大好きになりました。いや、きっと昔から本当はそうだったのだと思います。何かの蓋が開いたのでしょう。花や自然を愛でていると「老人くさい」と思われることもあるようですが、僕は一向にそう思わず、そういった一見穏やかな自然の中にこそ一番獰猛なものが住んでいると思っています。

「なんの話だよ」と思われるかもしれませんが、ええと

そんなことを考えながら生きていきたいと思います。

なんとなーく、僕にとって大切な、つながったことな気がしているのです。

小さな変化は大きな変化です。

そんな小さな変化を数年前からひとつひとつ確かめながら、これからの自分の歩みを考え、ひとりで荒野に出ることにしました。

僕の名前の後ろの(犬と串)はなくなりますが、これからも役者として、より一層楽しんで邁進していきたいと思っております。

何卒、よろしくお願いいたします。

犬と串のみんなのことも、あたたかく見守っていただければと思います。

劇団の活動休止については、ひとり退団する身としては、多くを申し上げにくいですが、皆30歳を越えて、それぞれの考えがあってのことと思います。寂しい気持ち、悲しい気持ちにさせてしまった方々。ごめんなさい。ご理解いただければ幸いです。

もっとも、解散じゃなくて休止ですけどね!!

最後に、

2020年中に、

役者とデザインでご飯を食べる

と今のところの具体的な目標を口にしておきます。

わかりません、急に画家になる!とか言い出す可能性もあります。

荒野ですから。

10年間ありがとうございました。

それではまた。

不尽

藤尾勘太郎


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